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ノンマルト通信Express

フリーランスで自由自治

不惑の短髪、理容室に行ってきた

所感

午後からポッと時間が空いたので、隣町の理容室まで散髪に行ってきた。

髪型には特に拘りはなく、安くて丁寧な店を探して、各所を巡ってきた。今通っている店を知ってから、約一年になる。

安い散髪屋と云うと、「技術が雑・時間が短い・店が汚い」の三拍子が連想される。理容組合の縛りがきつかった頃は、安い散髪チェーン店は、ヤミ米の様な印象で見られる事もあった。

時代は変わって日本は長引くデフレ、消費者、特に男性は、お洒落にあまりお金を使わなくなった。商店街が衰退した為、昔気質の理容室も、廃業や値下げを迫られてきた。

理容組合の横槍など、消費者にとっては関係ない事だ。自分のニーズに合うかどうかは、自分で体験して確かめればいい。実際、僕は総合調髪3000円以内の店を、いくつも当たってきた。

特に常連面する店はないのだが、綺麗な店内でバックシャンプーをしてくれるので、今日行ってきた店は気に入っている。フルサービスで2200円は有り難い。

以前はパーマを掛けていた頃があり、わざわざ都心の高級店を訪ねた事もあった。しかし、パーマを何十回掛けても、髪質は変わらない。天然の髪の流れは常に一定であり、パーマや整髪料で一時的にごまかしているに過ぎない。

次第に、パーマを掛ける事がバカらしくなってきた。わざわざ高い金額と時間を掛けても、自分の持って生まれた性質を変える事は出来ない。

生まれた時に配られたカード、親から貰った肉体の中で、人生と折り合いを付けるしかないのだ。無益な美容は諦めて、数年前から短髪で過ごしている。

何のことはない、子供の頃と同じスポーツ刈りである。思春期の頃から、髪型をいじってきたが、30年経って、結局元の鞘に納まった。人生の原型は、子供の頃に出来上がっているのだ。

髪が短いと、髪の手入れに時間が掛からない。夏だったらドライヤーも使わず、ヘアトニックでマッサージするだけで済む。考えを切り替える事で、頭髪に関する悩みは減った。

人間、貧乏になると、心の荷物を減らさざるを得なくなる。拘りを捨てないと、人生の悩みに押し潰されてしまう。悩みたくなければ、「見栄を張らない・世間体を捨てる・常識や道徳を疑う」ことを勧めたい。

昔の成功体験が強烈に残っている人は、かえって哀れなものだ。自分の出る幕はもう終わったのに、必死に過去にしがみつく。僕は、しがみつきたい程の絶頂を、未だ味わったことが無い。だから、安全とも言える。

低速で低空飛行の人生の方が、景色をゆっくり眺められる。もし墜落しても、何とか命は助かるだろう。人生がうまくいかなくなったら、速度を落として高度を下げればいい。

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オリエントの逆輸入時計を買った

所感

オリエントの腕時計を買った。機械式の逆輸入品で、無駄な機能のない、シンプルなミリタリーウォッチである。

腕時計が煩わしくて、ここ数年は時計を付けずに過ごしてきた。たまに仕事で時計が必要なときは、一つだけ残しておいたGショックを持ち出す事にしていた。

どういう心境の変化かは分からない。デザインが好みで、値段も安かったので、ついその気になっただけかもしれない。

オリエントの時計は、10年以上前に買ったことがある。起業して3年位経った頃だろうか。月の売上げが初めて100万円を超えたので、その記念にオリエントスターを買った。

池袋のビックカメラで、5万円の買い物だった。高級時計とは一桁値段が違うが、僕にとっては充分に高額の記念品となった。

初めての機械式時計であり、動かさないと止まるので、毎日のように着用していた。裏面がスケルトン仕様になっていて、微かな音を立てながら、テンプが動く態に愛着を感じた。

しかし、5年以上も着用を続けていると、ガラスは傷付き、時刻も合わなくなってきた。修理の見積もりでは、オーバーホールや部品交換で、2万円以上も掛かるという。

クオーツなら新品が買える金額なので、やむなく手放すことにした。時計を趣味にする余裕はなく、以降は実用本位の安いクオーツを何本か買い替えて来た。

僕の場合、起業してから3~6年の頃が商売のピークで、後は下降線を辿り続けている。売上げ100万円達成は束の間の夢であり、記念品を買う機会は途絶えてしまった。

これから先に、売上げ100万円を達成したいとも思わない。100万円の使い道が見つからない。人間一人生きていくだけで、そんな大金は必要ない。

新しく購入したオリエントは、服の上から巻きたいので、NATOストラップと呼ばれる長めの革バンドに交換した。工具が付属していたので、自分でバンド交換が出来た。

ブルーの盤面にアラビア数字が映えて、ダークブラウンの革バンドが落ち着いた印象を与える。ぱっと見では、以前に買った5万円のオリエントスターより高級感がある。

これだけの逸品が、時計本体と革バンドを併せて、1万円で購入出来た。ネット通販なので、交通費も掛からない。見栄を張って生きていく余裕も気概もないが、ささやかな自己満足は、時折味わう事が出来る。

また腕時計をはめて、外を歩くとしよう。そうしないと、僕のオリエントは止まってしまうから。

 

 

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満足満腹ラーメン1杯500円『せい家』

街探訪

買い物がてら、プロぺ通りを歩いた。曇りがちな天気は肌に冷たく、季節はまだ冬であることを実感する。道行く人々も、外套のポケットに手を入れながら歩いている。

プロぺ通りの両側には、外食店が幾つも看板を並べている。何か食べて体を温めていこう。寒いときは、ラーメンが食べたくなる。

うどんやスパゲッティは自宅で茹でることもあるが、ラーメンだけは店で食べる味に敵わない。家でラーメンを自炊しても、全然満足感が得られない。

所沢駅周辺にはラーメン店が数件あるが、味と値段で『せい家』が僕の懐に合っている。濃厚スープに細麺、チャーシュー1枚に海苔3枚がのって500円。ラーメン1杯500円が、僕にとっての適正価格である。

注文して5分も経たずに、ラーメンが運ばれてきた。すりおろしニンニクを、スプーンで2杯入れる。これで、スープが更にドロドロ濃くなる。麺をスープに馴染ませながら、ラーメンにありつけた満足感が湧いてくる。

ラーメンを食べる時は、栄養価など気にしない。刹那の満足感が欲しいのだ。1杯500円の幸せ、それがラーメンだ。

トッピングを増やしたメニューはいくつもある。しかし、シンプルでオリジナルなラーメンの出来栄えこそが、その店のスタンスを計る尺度になる。

せい家のラーメン500円は、水準以上の味を提供しながら、ラーメンの立場を弁えている。僕の隣では、高校生がヘッドホンをしながら、黙々と麺をすすっていた。学生でも気軽に食べれる軽食、それがラーメンなのだ。

僕はラーメン通ではないので、味覚のうんちくを語る気はない。幻の味を求めて、遠征する事もない。お腹が空いた時に、気軽に食べれるラーメンの立場を断固支持する。「ラーメンよ、どうか勘違いしないでくれ」と言い続けたい。

替玉を頼むまでもなく、並盛の細麺で充分に腹が満たされた。ドロドロのしょっぱいスープもクセになる味だが、体が抵抗して飲み干す事は出来なかった。

満腹感で店を出ると、心なしか寒さが少し和らいだ様に感じた。無性にビールが飲みたい。店では飲めないのが、ドライバーの辛い処だ。

駅前のスーパーで、迷わず缶ビールをカゴに放り込む。帰宅後、グラスに注いで喉を潤せば、やっと一連の任務を終えた気になった。ラーメン任務完了、おやすみなさい。

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