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ノンマルト通信Express

フリーランスで自由自治

満足満腹ラーメン1杯500円『せい家』

街探訪

買い物がてら、プロぺ通りを歩いた。曇りがちな天気は肌に冷たく、季節はまだ冬であることを実感する。道行く人々も、外套のポケットに手を入れながら歩いている。

プロぺ通りの両側には、外食店が幾つも看板を並べている。何か食べて体を温めていこう。寒いときは、ラーメンが食べたくなる。

うどんやスパゲッティは自宅で茹でることもあるが、ラーメンだけは店で食べる味に敵わない。家でラーメンを自炊しても、全然満足感が得られない。

所沢駅周辺にはラーメン店が数件あるが、味と値段で『せい家』が僕の懐に合っている。濃厚スープに細麺、チャーシュー1枚に海苔3枚がのって500円。ラーメン1杯500円が、僕にとっての適正価格である。

注文して5分も経たずに、ラーメンが運ばれてきた。すりおろしニンニクを、スプーンで2杯入れる。これで、スープが更にドロドロ濃くなる。麺をスープに馴染ませながら、ラーメンにありつけた満足感が湧いてくる。

ラーメンを食べる時は、栄養価など気にしない。刹那の満足感が欲しいのだ。1杯500円の幸せ、それがラーメンだ。

トッピングを増やしたメニューはいくつもある。しかし、シンプルでオリジナルなラーメンの出来栄えこそが、その店のスタンスを計る尺度になる。

せい家のラーメン500円は、水準以上の味を提供しながら、ラーメンの立場を弁えている。僕の隣では、高校生がヘッドホンをしながら、黙々と麺をすすっていた。学生でも気軽に食べれる軽食、それがラーメンなのだ。

僕はラーメン通ではないので、味覚のうんちくを語る気はない。幻の味を求めて、遠征する事もない。お腹が空いた時に、気軽に食べれるラーメンの立場を断固支持する。「ラーメンよ、どうか勘違いしないでくれ」と言い続けたい。

替玉を頼むまでもなく、並盛の細麺で充分に腹が満たされた。ドロドロのしょっぱいスープもクセになる味だが、体が抵抗して飲み干す事は出来なかった。

満腹感で店を出ると、心なしか寒さが少し和らいだ様に感じた。無性にビールが飲みたい。店では飲めないのが、ドライバーの辛い処だ。

駅前のスーパーで、迷わず缶ビールをカゴに放り込む。帰宅後、グラスに注いで喉を潤せば、やっと一連の任務を終えた気になった。ラーメン任務完了、おやすみなさい。

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